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episode2.“INFJ”
お洒落に着飾ったあの子にもきっと哀しみがあって孤独がある
哀しみを覆い隠すかのように〝衣〟を身に纏う




それが全てを搔き消してくれるかのように
果たして少女の涙まで覆い隠してくれるのだろうか


今日も少女は華麗に〝衣〟を身に纏う
自分を肯定するかのように
自由を身に纏うかのように



誰かに光を与えてくれる存在が映画だったり。友人恋人だったり。本だったり。音楽だったり。
その中に〝衣〟として入ることが出来るだろうか
疲れた身体を包み込むような誰かの優しい世界の一部になれるのだろうか
そんな事をふと思った
私は私が思い描く世界と誰かの世界がリンクするのか確かめてみたくなった



『私はどんなに頑張ってもあの子にはなれない。
けれどあの子がどんなに頑張っても私には絶対なれない。』
それがあまりにも残酷であまりにも幸せだ
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